e-honもうすぐ出る本の予約より


:INFASパブリケーション 『服は何故音楽を必要とするのか?』 菊地成孔 3/7 \2,000 

:新潮社 『密会』 ウィリアム・トレヴァー/中野恵津子訳 3/27 \1,995 

アラスター・グレイ『哀れなるものたち』は天真爛漫(という設定のもとに)再誕させられたフランケンシュタインのモンスター(の花嫁)的女性の歴訪とそれに振り回される人々という外枠に、案の定といった仕掛けがきっちりあるものの、その参照/批判するための視点を外部へと持ち越されたぶんポストモダン的な趣向はすっきりとされていて、(ディズニーランド的とでも言ったほうがよさそうな)やたらめったらな手法が乱舞する『ラナーク』よりもストーリーテリングは素直に楽しめる。しかしやっぱり『ラナーク』のごちゃごちゃした感じも好きなんだよなオレ。