e-honもうすぐ出る本の予約より


:光文社 『四番目の色が散る前に』 三雲岳斗 12/13 \1,470 ((大学生・高須賀克志の新しいアルバイトは、ある女子生徒の“世話”だという。怪訝に思う克志だが、いつもヘッドホンをしているその少女・斎宮瞑は、二人が遭遇する数々の不可解な事件に驚くべき推理力を見せる。新感覚の青春連作ミステリーの傑作誕生! ))

早川書房 『Y氏の終わり』 スカーレット・トマス 12/10 \2,100 
早川書房 『残虐行為記録保管所』 チャールズ・ストロス 12/10 \1,890 

徳間書店 『シオンシステム』 三島浩司 12/19 \1,995 

『盗まれた街』『地球最後の男』のような侵略/破滅もの、もしくは日常にひそかに浸食してくるなにかの予兆とそれに対するおそれを描くプレ侵略/破滅もの、もしくは黙示的な世界をもたらすものが到来した後のようやく回復された日常の、しかし浸透/拡散した異質がふとしたはずみに残響として震えを呼び起こす情景を描くポスト侵略/破滅もの…そういった世界設定を短編小説としてまとめるときの菊地秀行の筆のうまさといったら絶品といっていい。時に気障に、時に野卑に、しかし品を失わず、しかもありがちなB級SFに対する愛情は人一倍で「さてこのテーマ以下に料理してやろう」のつぶやきが聞こえそうなほどの作品集『さいはての家』を堪能したとのこと。書き下ろしで収録された幽剣抄の一編はこの作品集の中では異質だけどこれもすばらしい。