本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
以文社 『イメージの帝国/映画の終り』 吉本光宏 11/2 \2,520 ((現代ハリウッドの世界戦略を、その作品群のみからではなく、資本主義・国家・ナショナリズムの変貌を通して再考する画期的な論考集。))

紀伊國屋書店 『須賀敦子と9人のレリギオ』 神谷光信 11/20 \3,800 ((須賀敦子犬養道子皇后陛下、小川国夫をはじめ同時代を生きた10人の知識人と共に、カトリシズムと昭和の精神史を考証する評論集。))

:近代文芸社 『知性と感性』 ジェーン・オースティン/工藤政司訳 11/20 \2,415 

:現代思潮新社 『誠実という悪徳 E・H・カー1892-1982』 ジョナサン・ハスラム/角田史幸ほか訳 11/3 \6,720 ((歴史家E・H・カーの初めての評伝。90年の生涯を縦軸に、世界史の激動を横軸に、ほぼ一世紀の出来事を追う一大叙事詩。))

講談社 『ハナシをノベル!!』 田中啓文/月亭八天 11/12 \1,995 ((小説家の書いた新作落語を月亭八天が高座にかけるイベント「ハナシをノベル!!」がCDブックになった。八天の解説付き落語9話+CD。))
講談社 『マイスウィートソウル』 チョンイヒョン/清水由希子訳 11/1 \1,575 ((韓国文学界最高の女性小説家、初の邦訳。吉田修一氏も絶賛の才能。現代の愛と社会を描いて文学にも韓流の到来を決定づける傑作小説。))
講談社 『江戸都市計画細見 徳川幕府図像学』 T・スクリーチ/森下正昭訳 11/12 \1,890 
講談社 『赤い諜報員 ゾルゲ、尾崎秀美、そしてスメドレー』 太田尚樹 11/20 \2,100 
講談社 『別冊「本」ラチオ(4)』 選書出版部編 11/27 \1,890 

晶文社 『異邦の記憶 故郷・国家・自由』 イ・ヨンスク 10/29 \2,625 ((植民地主義の落とし子たちの彷徨を見つめる文学論と外国人排斥の歴史的背景をひもとく政治論。2つの角度から現代社会を問う。))

:新潮社 『星新一 空想工房へようこそ』 最相葉月監修 11/22 \1,365 ((いつもそばに置いたぬいぐるみ、行きつけの店、大好きだった避暑地。愛娘のエッセイ、後輩作家の言葉を交えて、ショートショートの神様の素顔に迫る。))
:新潮社 『クマグスの森 南方熊楠の見た宇宙』 松居竜五/ワタリウム美術館編 11/22 \1,575 

NHK出版 『哲学ディベート <倫理>を<論理>する』 高橋昌一郎 11/29 \1,124 ((現代の倫理的問題について多様な意見を比較考慮しつつ、自分の考えを打ち立てることを目指す。討論形式のまったく新しい哲学入門。))

平凡社 『ドゥルーズ/ガタリの現在』 小泉義之、鈴木泉ほか編著 11/22 \6,090 
平凡社 『馮友蘭自伝(2)』 馮友蘭/吾妻重二訳 11/9 \3,150 
平凡社 『ファーブル植物記(下)』 ファーブル/日高敏隆訳 11/9 \1,260 

法政大学出版局 『音楽と病 病歴に見る大作曲家の姿 新装版』 ジョン・オシエー/菅野弘久訳 11/20 \3,990 ((バッハ、モーツァルトベートーヴェンなど、音楽史を飾る大作曲家の個性や作品がいかに「病」に関係しているかを探る。))
法政大学出版局 『自然法と国家学講義 ハイデルベルク大学1817・18年』 ヘーゲル/高柳良治監訳 11/29 \8,400 
法政大学出版局 『教皇と魔女 宗教裁判の機密文書より』 ライナー・デッカー/佐藤正樹ほか訳 11/下 \2,835 ((極秘文書等をもとに、教皇庁が妄想とは距離をおいていたことを実証した書。))
法政大学出版局 『リヴァイアサン序説』 マイケル・オークショット/中金聡訳 12/上 \2,835((政治における合理主義の呵責なき批判で知られる稀代の保守主義者が残した唯一の政治思想史モノグラフ。17世紀の哲学者ホッブズへの熱烈なオマージュは、刊行以来いまも賛否を呼び続けている。オークショットの「公民的結社」の理論は、そのユニークな『リヴァイアサン』解釈に由来することが本書より明らかとなる。表題の他「レオ・シュトラウス博士のホッブズ論」など3編と詳細な「解説」を所収。))

:右文書院 『東京の暴れん坊 俺が踏みつけた映画・古本・エロ漫画』 塩山芳明 11/中 \2,100 

[新書]
講談社 『クリスマス緊急指令〜きよしこの夜、事件は起こる!〜』 高田崇史 11/6 \903 
講談社 『ハルジオン』 初野晴 11/6 \903 
講談社 『ラビドリータ』 桜坂洋 11/6 \1,019 
講談社 『ルームシェア-私立探偵・桐山真紀子-』 宗形キメラ 11/6 \998 
講談社 『金雀枝荘の殺人』 今邑彩 11/6 \903 
講談社 『仕掛け花火』 江坂遊 11/6 \882 
講談社 『竹馬男の犯罪』 井上雅彦 11/6 \1,155 
講談社 『破滅の箱』 牧野修 11/6 \1,019 

集英社 『沖縄を撃つ!』 花村萬月 11/16 \756 ((日本人であることの加害者性を露悪的なまでに演じた作家の目に、どんな光景が映し出されたのか。「癒しの島」幻想の欺瞞を凝視。))

ソフトバンククリエイティブ 『プライバシーの哲学』 仲正昌樹 11/15 \735 

筑摩書房 『現代日本の小説』 尾崎真理子 11/5 \756 ((春樹&ばななが与えたインパクト、電子機器の進化で、日本人の文学的感受性は劇的に変貌した。小説はどこに向かって進んでいるのか。))
筑摩書房 『自由に生きるとはどういうことか 戦後日本社会論』 橋本努 11/5 \819 
筑摩書房 『頭脳勝負 将棋の世界』 渡辺明 11/5 \735 

講談社ノベルス牧野修桜坂洋が!(でもオフィシャルにはないな) あと塩山本はもちろんマスト。『イメージの帝国/映画の終り』『須賀敦子と9人のレリギオ』は要注目のこと←オレ。