本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
河出書房新社 『ピエール・モリニエ画集』 巖谷國士 10/15 \4,725 ((ブルトンに激賛された20世紀のもっとも猥雑なる超現実主義者、醜聞主義者、女装狂、拳銃自殺者、ピエール・モリニエの画業集成))

:新潮社 『迷宮の将軍』 ガブリエル・ガルシア=マルケス/木村榮一訳 10/31 \2,730 

:ブッキング 『恋愛風土記』 佐々木丸美/わたなべまさこ画 10/下 \1,680 
:ブッキング 『ながれ星』 佐々木丸美 10/下 \1,680 

:文溪堂 『チョコレート工場」からの招待状 ロアルド・ダール』 チャールズ・J・シールズ/水谷阿紀子訳 10/上 \1,680 

平凡社 『ミステリと東京』 川本三郎 10/25 \2,520 ((松本清張から恩田陸まで、東京を舞台とした多彩な人気ミステリ/犯罪小説を糸口に、「東京」という都市の劇的な変容を鮮やかに描く。))
平凡社 『古本蘊蓄』 八木福次郎 10/1 \2,625 ((90歳を越えてなお現役で活躍の「ミスター神保町」と呼ばれる生き字引が、70年を越える古本の蘊蓄を1冊にまとめ上げる。))
平凡社 『物狂ほしけれ』 車谷長吉 10/10 \1,680 ((困ったことができればまた徒然草を読めばいい。私はいかに徒然草に出会い、救われてきたか。徒然草を通して文学、恋愛、老いを語る。))
平凡社 『シュルレアリスムあるいは痙攣する複数性』 鈴木雅雄 10/下 \3,570 ((来るべき鬼才によるシュルレアリスム論。ブルトンを中心とする磁場の集合論として運動の全貌を描き前衛の問題を思想史的に問う力作。))
平凡社 『馮友蘭自伝(1)』 馮友蘭 10/9 \3,150 ((現代中国を代表する哲学者による回想録。かつてなく急激に変貌をとげた20世紀中国を生きた著者が、自己の経験をまとめた書。))
平凡社 『ファーブル植物記(上)』 ファーブル/日高敏隆ほか訳 10/10 \1,260 

ポプラ社 『ラットレース』 方波見大志 10/中 \1,470 

[新書]
河出書房新社 『暗黒の10000年が解き明かされる世界史』 池上英洋 10/23 \756 ((暗黒時代とも称される中世ヨーロッパ。異端者の弾圧やカルト思想にもとづく魔術に錬金術など、歴史の裏側のまがまがしい実態を暴く。))

集英社 『偶然のチカラ』 植島啓司 10/17 \714 
集英社 『日本人のことば』 粟津則雄 10/17 \714 

鈴木雅雄とかいろいろ平凡社が良さげやね。あ、それからなんとなんと夢枕獏『怪男児』[日本出版社/]が復刊してるじゃないですか(bk1より)。夢枕獏のエロス、ヴァイオレンス、最強への志向、宮沢賢治高村光太郎萩原朔太郎等日本pure文学に対するリスペクトが『百億の昼と千億の夜』につらなるもっとも崇高なかたちとして結実したのが『上弦の月を喰べる獅子』という一大傑作だとすれば、強烈な童貞臭たちこめる妄想のもとにいびつに凝集されたものが『怪男児』という世紀の快/怪作だといってもいい。夢枕獏はこれに『猫弾きのオルオラネ』を加えた3冊を読んでしまえば問題ないんじゃないかとさえ思っているんだけど。あ、それからイーディス・ウォートンの怪奇作品集『幽霊』を読み始める←これ演出が本当にすばらしいね、少しづつゆっくり読もう。