本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
岩波書店 『現代哲学の戦略 反自然主義のもう一つ別の可能性』 門脇俊介 10/18 \2,940 ((自然主義的な哲学に抗すとともに、意識のうちへと退却する「哲学病」をも却け、哲学の営みを確保する。))
岩波書店 『「死」を哲学する』 中島義道 10/5 \1,365 ((死をめぐる思考実験。不死や再生など、偽の問題のやぶの彼方に、「無」と向き合う場所を拓く、理性批判の道。))
岩波書店 『銀の枝』 ローズマリ・サトクリフ/猪熊葉子訳 10/16 \798 

慶應義塾大学出版会 『ホルバインの生涯』 海津忠雄 10/下 \6,825 ((「死の舞踏」などで知られ、ルネッサンス期を代表する画家ハンス・ホルバイン。病により忽然と世を去ったこの天才画家の決定版評伝。))
慶應義塾大学出版会 『大日本帝国クレオール 台湾の植民地文学』 フェイ・ユアン・クリーマン/林ゆう子訳 10/下 \3,360 ((植民地化により、クレオール化が進んだ大日本帝国統治下の台湾における日本語文学を検証))
慶應義塾大学出版会 『文読む姿の西東 描かれた読書と書物史』 田村俊作編 10/下 \2,940 ((さまざまな分野の第一人者が読書の情景を縦横に読み解き、斬新な切り口で私たちの心と身体の「自明性」を揺さぶる論考10篇。))
慶應義塾大学出版会 『東アジアの近代と日本』 鈴木正崇編 10/上 \2,100 ((近代から現代における東アジア各国の情勢をさまざまな文化論的な視点から、日本との関わりから、中島岳志小熊英二ほか12名が論考。))

国書刊行会 『ラナーク』 アラスター・グレイ/森慎一郎訳 10/下 \3,675 
国書刊行会 『死者たちの物語 『餓鬼事経』和訳と解説』 藤本晃訳 10/10 \2,940 ((重要な年中行事「施餓鬼会」の源流となる『餓鬼事経』とその由来話の本邦初の全訳と解説。悪因苦果・善因楽果の因果応報の話。))

筑摩書房 『昭和前期の青春 山田風太郎エッセイ集成』 山田風太郎 10/23 \1,995 

東京創元社 『ありふれた死因』 芦川澄子 10/30 \3,150 
東京創元社 『タルト・タタンの夢』 近藤史恵 10/30 \1,575 
東京創元社 『プリズムの瞳』 菅浩江 10/30 \1,995 
東京創元社 『雲上都市の大冒険』 山口芳宏 10/11 \2,310 
東京創元社 『人形の部屋』 門井慶喜 10/30 \1,575 

早川書房 『いくばくかの欲望を、さもなくば死を』 マリー・ビエドゥー/ヘレン・ハルメ美穂訳 10/下 \2,100 ((編集者や家族への手紙やメモの体裁を取りながら、亡き夫への想いなどが織り交ぜられた文学的エッセイ。フィガロ文学賞受賞。))
早川書房 『巨乳はうらやましいか?』 スーザン・セリグソン/実川元子訳 10/中 \1,365 
早川書房 『そして世界に不確定性がもたらされた』 デイヴィッド・リンドリー/阪本芳久訳 10/中 \2,100 

文藝春秋 『ウォッチメイカー』 J・ディーヴァー/池田真紀子訳 10/下 \2,200 

本の雑誌社 『翻訳文学ブックカフェ(2)』 新元良一 10/下 \2,310 ((柴田元幸岸本佐知子堀江敏幸など人気翻訳家12人に「翻訳」についてとことんインタビュー。海外文学ファン必読。))

法政大学出版局 『哲学の始まり 初期ギリシャ哲学講義』 ハンス・ゲオルグ・ガダマー/箕浦恵了ほか訳 10/15 \2,415 
法政大学出版局 『ニュートンの宗教』 フランク・E・マニュエル/竹本健訳 11/上 \2,625 
法政大学出版局 『したこととすべきこと 〈迷宮の岐路5〉』 コルネリュウス・カストリアディス/江口幹訳 10/3 \4,935 

[新書]
講談社 『消失!』 中西智明 10/4 \924 
講談社 『聖女の島』 皆川博子 10/4 \840 
講談社 『列車消失』 阿井渉介 10/4 \945 
講談社 『天帝の愛でたまう孤島』 古野まほろ著・監修 10/4 \1,617 

青春出版社 『翻訳者はウソをつく!』 福光潤 10/1 \767 ((エジソンの名言「天才は99%の努力と」は誤訳だった。など、読むほどに英語常識がひっくり返る、驚きの翻訳ウラ事情を公開。))

徳間書店 『ヤングガン・カルナバル』 深見真 10/18 \860 

早川書房 『愛する者に死を』 リチャード・ニーリイ/仁賀克雄訳 10/上 \1,260 

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    ▼ ^∀▼  『ラナーク』キタ━━━━━━━━━━!
   ヾ(_,,)

延期になっている『哀れなる者たち』も10月にはでるかね? しかし『ディオニュソスの階段』の構成はずいぶんいびつだな、あそこで終わってもよかったんじゃね? むしろあそこまでをプロローグにしてあそこからをもっと肉付けしてしまうとか。