本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
以文社 『多様なるものの詩学序説』 エドゥアール・グリッサン/小野正嗣訳 6/22 \2,520 ((『全―世界論』で知られるエドゥアール・グリッサンの講演/対談集。難解なグリッサンの思想を知るための恰好の入門書。))

河出書房新社 『クレイ』 デイヴィッド・アーモンド/金原瑞人訳 7/10 \1,575 
河出書房新社 『ヘルダーリン全集(4) 収録:論文 書簡』 F・ヘルダーリン/手塚富雄編 7/18 \7,560 
河出書房新社 『歌舞伎町 炎の夜』 小沢章友 7/10 \1,575 
河出書房新社 『クレア』 L・ダレル/高松雄一訳 7/10 \2,520 
河出書房新社 『手塚治虫マンガ論』 米沢嘉博 7/10 \1,785 
河出書房新社 『図説 江戸東京怪異百物語』 湯本豪一 7/17 \1,785 
河出書房新社 『性風俗史年表 昭和戦後篇』 下川耿史 7/17 \3,990 ((ついに登場した、わが国初のビジュアル版の性風俗総合年表。男と女が繰り広げる果てしない愛憎のドラマ。もうひとつの戦後庶民生活史。))

慶應義塾大学出版会 『評伝 パウルツェラン』 関口裕昭 7/下 \4,830 
慶應義塾大学出版会 『フーコーの後で』 芹沢一也編/高桑和巳編著 7/中 \2,100 ((単行本の刊行がなかったことから「空白の8年」とも呼ばれる1976年から1984年のフーコーの思想を考察。))

小学館 『ハムレットの密室』 山田正紀 7/18 \2,100 
小学館 『またたび峠』 藤谷治 7/31 \1,680 ((安政2年、紙の卸商の長男・ジスケは、奇怪な巨大猫・鮒丸が逃げてしまって以降、災厄に見舞われ続け、流転の日々を送ることになる。))
小学館 『株式会社ハピネス計画』 平山瑞穂 7/30 \1,470 ((婚約破棄、リストラ。不幸のどん底に落ちたサラリーマン・氏家譲が働くことになったのは「幸せ」を売る会社だった。ノンストップ・エンタテインメント。))
小学館 『「兵士」になれなかった三島由紀夫』 杉山隆男 7/30 \1,470 ((あの三島が、おのれの無力に打ちひしがれた。体験入隊した三島と交わった「兵士」=自衛隊員たちがその素顔と肉声を初めて明かす。))

水声社 『呪われた子』 オノレ・ド・バルザック/芳川泰久訳 6/20 \3,675 ((「人間喜劇」の根底をなすとも言える、神秘に彩られた人生を描いた短編集。表題作ほか、「サラジーヌ」「神と和解したメルモス」など。))

筑摩書房 『ドン・キホーテの末裔』 清水義範 7/10 \1,890 
筑摩書房 『万太郎 松太郎 正太郎 東京生まれの文人たち』 大村彦次郎 7/12 \2,625 ((久保田万太郎川口松太郎池波正太郎ほか多くの東京生まれの作家たちの姿を通して在りし日の東京人の気質と個性を描き出す。))
筑摩書房 『女王陛下の影法師』 君塚直隆 7/2 \2,940 ((現代イギリス政治の脇役として欠かせない女王秘書官。その意外な実像をヴィクトリア女王からエリザベス2世までの英国史の中に辿る。))
筑摩書房 『李香蘭の「恋人」 キネマと戦争』 田村志津枝 7/25 \2,100 ((女優・李香欄と、今も李香蘭の恋人と噂され、非業の死を遂げた台湾出身映画人・劉吶鴎。戦争に翻弄された映画人と活動の実態に迫る。))

早川書房 『本泥棒』 マークース・ズーサック/入江真佐子訳 7/中 \2,520 ((ナチス政権下のドイツ。里子に出された孤独な少女の密かな慰めは、本を盗むことだった。「死神」がナレーターを務める異色物語。))
早川書房 『バーチウッド』 ジョン・バンヴィル/佐藤亜紀ほか訳 7/下 \1,680 
早川書房 『スペースロープ』 機本伸司 7/下 \1,680 
早川書房 『マジック・フォー・ビギナーズ』 ケリー・リンク/柴田元幸訳 7/下 \2,310 
早川書房 『大冒険時代 世界が驚異に満ちていたころ 50年の傑作探検記』 マーク・ジェンキンズ 7/下 \3,675 
早川書房 『運は数学にまかせなさい 確率・統計に学ぶ処世術』 ジェフリー・S・ローゼンタール/柴田裕之訳 7/下 \1,890 ((テロ直後の街に観光に行くのは危ないか。いまどき、運を天にまかせず賢い判断をするのに欠かせぬ発想のキモを説く。))

文藝春秋 『天平冥所図会』 山之口洋 7/下 \1,890 ((人々が闇に息づく魑魅魍魎を信じ、ともに暮らしていた天平時代。平城宮で葛木連戸主と広虫の役人夫婦が、幽界顕界とびこえて活躍する。))
文藝春秋 『武士道シックスティーン』 誉田哲也 7/下 \1,890 ((柔の早苗と剛の香織はまたとない好敵手。勝負の行方は。真の強さとは。青春時代を剣道にかける女子2人の傑作エンターテインメント。))
文藝春秋 『文学問答』 河野多惠子山田詠美 7/下 \1,890 

法政大学出版局 『白熱するもの 宇宙の中の人間』 ミッシェル・セール/豊田彰訳 6/29 \4,725 ((現代の諸科学が明らかにしてきた出来事を読み直し人類の新たな未来を展望。自然と生命人間の和解を図り悪の問題の解決策を提示する。))
法政大学出版局 『受肉 〈肉〉の哲学』 ミシェル・アンリ/中敬夫訳 6/28 \6,300 ((キリスト教の〈受肉〉の思想を人間についての超越論的真理として捉え直し、世界や存在の現象学から〈生〉の現象学への転回をはかる。))

[新書]
岩波書店 『この本、おもしろいよ!』 岩波書店編集部編 7/20 \777 ((あさのあつこ香山リカ川嶋あい五嶋龍豊島ミホ中江有里、各界の本好きが薦めるこの1冊。))
岩波書店 『肖像写真 時代のまなざし』 多木浩二 7/20 \735 

:新潮社 『大帝没後』 長山靖生 7/17 \714 

筑摩書房 『川を旅する』 池内紀 7/9 \819 
筑摩書房 『未来形の読書術』 石原千秋 7/9 \735 

徳間書店 『大正野球娘。 〜土と埃にまみれます。〜』 神楽坂淳 7/20 \860 
徳間書店 『彼女が世界を滅ぼす日 マドカの科学研』 野中亮 7/20 \860 

白水社 『ペローの昔ばなし』 シャルル・ペロー/ギュスターヴ・ドレ挿画 7/中 \1,050 

早川書房 『泥棒は深夜に徘徊する』 ローレンス・ブロック/田口俊樹訳 7/上 \1,365 

どうかんがえても今回はハヤカワがガチ。ただ筑摩のノンフィクション群やエドゥアール・グリッサン、山之口洋、ミッシェル・セールあたりももちろん魅力的ではありますな。