講談社 『パーフェクト・ワールド What a perfect World! Book.4 Four Winds(四方八方)』 清涼院流水 4/2 \1,155 
講談社 『刀語 第四話 薄刀・針』 西尾維新 4/- \1,155 
講談社 『ひらきこもりのすすめ2.0』 渡辺浩弐 4/- \1,260 
講談社 『夢水清志郎事件ノート そして五人がいなくなる』 著井地図 4/- \1,155 
講談社 『京極夏彦画文集 百怪図譜』 京極夏彦 4/- \2,940 ((当代人気作家が描いた「妖怪」リトを初公開。伝奇小説の大家・京極夏彦が描き下ろした「魍魎」「猫また」「姑獲鳥」など、愛くるしくも異形の妖怪のリトグラフ35点に著者が解説を添えたファン垂涎の画文集。 ))
bk1より。しかし『泣き虫弱虫諸葛孔明第弐部』のとほうもない面白さであることよ。“じつは『三国志』にはにわかには信じがたい裏設定が存在している。『三国志』自身が自らこのいかがわしい裏設定を抹殺し、表面化しないように努めてきた気配があるのだが、わずかでも隙を見せるとすぐに講談師たちの口をへて浮上してこようとする”(p7より)、そしてここに自らをひとりの講談師に任じ資料をきっちり読み込んでそのわずかの隙をこれでもかと抉じ開け奇想妄想天にも及ぶとばかりにあきれてものもいえないタメ口ファンクでヤンキーな祝祭劇に三国志を仕立て上げてしまった酒見賢一の異能ぶりにはほとほと敬服仕りまする。