e-honもうすぐ出る本の予約より


NTT出版 『アニメ作家としての手塚治虫』 津堅信之 3/27 \2,940 

角川書店 『月光スイッチ』 橋本紡 3/28 \1,260 

講談社 『KENZAN! vol.2』 荒山徹/他 3/12 ¥1,260 
講談社 『おねだり女房 影十手活殺帖』 宮本昌孝 3/23 ¥1,680 
講談社 『円朝芝居噺 夫婦幽霊』 辻原登 3/29 \1,680 
講談社 『ひたすら』 福井友栄 3/30 \1,575 

徳間書店 『ビッグTと呼んでくれ』 K・L・ゴーイング/浅尾敦則訳 3/20 \1,575 
徳間書店 『孤独なき地 K・S・P』 香納諒一 3/20 \1,890 
徳間書店 『SFJapan 2007 SPRING』 SF Japan編集部 3/9 \1,680 

:ぴあ 『暴いておやりよドルバッキー』 大槻ケンヂ 3/10 \1,260  

双葉社 『ミステリー中毒・激症篇』 養老孟司 3/20 \1,680  

平凡社 『タルホ・スコープ 稲垣足穂の世界 コロナ・ブックス132』 種村季弘/荒俣宏/あがた森魚 3/10 \1,680 

     _,,   
    ▼ ´Д▼ …風邪喰らっておりました
   ヾ(_,,)

で、体力が無いときには再読に限るってことでリチャード・ホイト、ロス・トーマスそれからロバート・リテルとかおいしいところを枕元に積みながらうつらうつらと布団にくるまってばかり。『複雑な殺人芸術』のなかで法月綸太郎が“コルタサルの短編を思わせるメタ・スパイ・ファンタジー”と、ホントにうまいこと言ったリテルの『最初で最後のスパイ』は、でも端的にわかりやすく既存の作品に例えてみればまるっきり『未来世紀ブラジル』なんですよね。笑いと痛みが区別できないところまでグロテスクにデフォルメされたキャラクター造型や漫画チックな喜劇(≒悲劇)的シチュエーション、そして情報の価値解釈によって虚実がひっくり返ってしまうような不条理観を必然的に内包してしまうエスピオナージュの特性などが融合して産みだされる知的/ゲーム的/フィクション的そして道化式批評的なリテル独特の芸風には、テリー・ギリアム/モンティ・パイソン的ファルスに通じるものがあって、そこがお気に入りの理由だったりするんだけど…でもそこが『ヒューマン・ファクター』とかル・カレとかのまじめなエスピオナージュの読み手には受け入れ難くかったのかもしれないな。殊能将之好きのひとなら絶対気に入ると思うんだけど。
あ、それからSF Japanはもたついてるうちに予約一覧から消えてしまったのでキャッシュから構成しました。