本やタウン:本:予約商品より


集英社 『ああ正妻』 姫野カオルコ 3/26 \1,680 
集英社 『家日和』 奥田英朗 3/26 \1,470 

中央公論新社 『ホソノ・アワー』 細野晴臣 3/30 \2,100 ((96〜98年にかけて『エスクァイア日本版』誌で連載されていた「ホソノ・アワー」「問答2001」をカップリングした対談&トーク本。豪華ゲストとの対談や哲学的な問答トークなど、ポップで賑やかな内容。忌野清志郎大瀧詠一ムッシュかまやつ高野寛ら豪華アーティストを迎えた「ホソノ・アワー」は細野晴臣がディスクジョッキーを務めるラジオ番組を模し、ゲスト持参の音源も紹介。さらに、“門前の小僧”が師匠である細野晴臣に教えを乞う「問答2001」は、対話形式による『アンビエント・ドライヴァー』(弊社刊)の続編とも言える内容。本書のために作られた最新CD付き。))
中央公論新社 『完訳 ロビンソン・クルーソー』 ダニエル・デフォー/増田義郎訳 3/25 \3,675 ((日本では、絶海の孤島に漂着した男の勤勉なる冒険譚、人間性の発露の物語として認識されてきた本書。マックス・ウェーバー大塚久雄氏ら社会学者もロビンソンの孤島での文明建設にプロテスタント的倫理観を読み取り、資本主義生成の原初的モデルとして称揚してきた。しかし著者デフォーは、スペインの勢力下にあったブラジルに英国が武力侵攻すべきだという政治運動の一環としてこの作品を発表したのであり、物語の内容も奴隷貿易によって資本を蓄積した男が成功していく話である。大塚久雄的資本主義成立の概念とは根本的に異なる。訳者はその点に注目し、18世紀英国の資本主義成立がいかにラテンアメリカやアフリカにとって非人道的な過程を経たかという論証を行う。18世紀の世界史的経済の背景や列強の勢力争いを巻末にて詳細に解説し、全編にちりばめられたデフォーの政治観、倫理観を明らかにする。また、詳細な注や地図・図版を盛り込み、説得力のある研究書とする。))
中央公論新社 『八日目の蝉』 角田光代 3/25 \1,680 ((直木賞受賞で飛躍を遂げ、その後も精力的に執筆し続ける著者が初めて挑むサスペンスフルな長篇。親子とは、女であることとは、親になることとは・・・尽きせぬ問いの果てにさす一条の光。作家角田光代が一貫して描き続けてきたテーマ----「家族」とはいったい何なのか----をより具体的に、より複合的に掘り下げる、『対岸の彼女』の発展形ともいえる野心作。希和子は不倫相手の秋山とその妻の間に生まれたばかりの子供を衝動的に連れ去り逃亡する。自分たちを親子と偽り、女性だけが暮らす奇妙な集団に身を寄せ、やがて瀬戸内の島へ。果たして希和子は逃げ切れるのか、新生児誘拐に彼女を駆り立てたものはなんだったのか、そして成長した子供は誘拐された子という自分の奇妙な境遇とどのように折り合いをつけていくのか。希和子と子供、それぞれの心理に分け入ることで、「家族」という当たり前で不可思議な枠組みの意味を探っていく。))