web KADOKAWAより
レジナルド・ヒル『異人館』はホラーでもミステリでもなく、バルザック/ディケンズっぽい小説で、それはそれでまったく問題の無く面白い読書ではあったんだけど、レジナルド・ヒルに期待したいのはもうちょっと小癪な感じなんだよね(ぶっちゃけこれ以前、最後に読んでたのは『骨と沈黙』だったりする)。←同じようなことは最近のピーター・ラヴゼイにも思うこと。あと『ヒストリー・オブ・ラヴ』がよかったので『2/3の不在』を再読…記憶の不在/不在の記憶/そして不在そのものの不在についての思索と静的エモーションは読み返してみると思っていた以上に良いな。記憶消失/移植というガジェットへの突っ込みがもっとあればオレ的SFマインドも大満足だったはず。
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