某SF翻訳講座が届き早速あとがきに目を通して飲んでた茶を噴ッ。そして本文を今読み直してみるとわりと生真面目に講座講座してるのにちょっと驚く…まあだからこそそこはかとなくあからさまなユーモアが効くんだろう。この匙加減に魅せられてる人は人は結構多いんじゃないですかね。圧巻はやっぱりベッドシーンの項(p130)、当時は腹がよじれるほど笑ったところで、とり・みきの挿絵も演出として最強に強まっている。エロい場面なんてポルノを読むんだと決め打ちしない限り大概飛ばして読むんだけど、いや金の鉱脈というのは意外なところにあるものですな。「どうでもよくない、どうでもいいこと」(p62)は、今の時代ならば一人称頻出の甚だしいヤングアダルトノヴェルに一石を投じる筈…かもしれない。まあ『変容風の吹くとき』はサイコーだよね、なんていう人間(オレ)の言うことはあまり真に受けないほうがいいよ、うん。っていうかこんなことになるならせめて“うたっていた”は漢字で書いときゃよかったな。あ、誤植見っけ(←ちょっとうれしい)。