どうやら3月にハヤカワ名作セレクションで『パンドラ抹殺文書』 が復刊されるらしい。これと『消されかけた男』(ブライアン・フリーマントル)を読めばいかにもエスピオナージュらしいエンタテインメントの最良の部分を味わうことができるでしょう。ル・カレが文学的で重厚すぎる(…だがそこがいい)という人も、クレイグ・トーマスが冒険小説的で大味すぎる(…だが以下略)という人も一度この辺りを手にとって見てはいかが。あ、そうそう『スリーパーにシグナルを送れ』『ルウィンターの亡命』のロバート・リテルを忘れちゃいけないな。