本やタウン:書籍近刊情報より


[単行本]
朝日新聞社 『論理で人をだます法(仮)』 ロバート・A・グーラ/山形浩生訳 2/7 \1,785 ((西洋では「論理は悪用されるもの」というのが常識。約150種類の「悪用のしかた」をまとめたこの本で自己防衛を。))

岩波書店 『おじさんはなぜ時代小説が好きか』 関川夏央 2/21 \1,785 ((静かに戦闘的な教養人である時代小説家。その作品の本質と近代日本のありかたを考える画期的試み。))
岩波書店 『アフォーダンスの発見 ジェームズ・ギブソンとともに』 エレノア・J・ギブソン/佐々木正人訳 2/24 \3,150 
岩波書店 『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉2』 ジャック・デリダ/土田知則訳 2/7 \3,570 

:海竜社 『月族』 今村恭子 2/16 \1,470 ((飛鳥はこう口にした。「ぼくと君は同じ月族の人間だから」。期待の大型新人が贈る、薬子と「月族」をめぐる壮大なファンタジー。))

講談社 『サーカス市場』 三浦明博 2/28 \1,785 ((乱歩賞作家の傑作連作集。都会のブラックホール「サーカス市場」。心ならずも迷い込んだ男女の恐怖と間一髪の脱出劇をミステリアスに描く。))
講談社 『俺たちの宝島』 渡辺球 2/28 \1,785 
講談社 『歌説話の世界』 馬場あき子 2/25 \1,785 ((平安初期から中世にかけて、多くの歌人が記憶に残していった歌説話を中心に、歌とは何だったのかを考える馬場あき子渾身の書。))
講談社 『暁けの蛍』 朝松健 2/10 \1,890 
講談社 『月とアルマジロ』 樋口直哉 2/28 \1,470 ((繋がらない携帯。謎の少女。心を開けない彼女。さまざまな記号が重層的に描かれる日常という寓話。群像新人賞作家の傑作第2弾。))
講談社 『大江戸妖美伝』 石川英輔 2/25 \1,680 

:光文社 『幻想する家族』 作りにくく壊れやすいもの 吉本隆明 2/22 \1,890 

小学館 『人形月 特装版』 恋月姫作/片岡佐吉撮影2/10 \5,800 

世界思想社 『視覚のアメリカン・ルネサンス』 武藤脩二編/入子文子編 2/下旬 \2,310 

筑摩書房 『それにつけても今朝の骨肉』 工藤美代子 2/下旬 \1,575 ((「あの人が死んだらお赤飯を食べよう」と母。離婚し、骨肉の争いをしつつも支えあう妙な両親。奇妙奇天烈な家族の物語。))
筑摩書房 『という、はなし』 吉田篤弘/フジモトマサル画 2/下旬 \1,365 ((1枚の絵に触発された想像力は、思いもかけない世界へと読む者をいざなう。全編、読書する動物が登場する24の夢編小説。))
筑摩書房 『キャメロットの鷹』 ひかわ玲子 2/下旬 \1,470 

中央公論新社 『安徳天皇漂海記』 宇月原晴明 2/25 \2,100 
中央公論新社 『イデオロギーユートピア』 マンハイム/徳永恂訳 2/10 \1,470 ((ハンガリー生まれの知性によって書かれ、「存在被拘束性」という重要な概念を提起した知識社会学の古典。))

東京創元社 『闇の月 ファイアブリンガー(2)』 メレディス・アン・ピアス/谷泰子訳 2/下旬 \2,940 

東洋書店 『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』 宮風耕治 1/下旬 \630 ((映画「惑星ソラリス」など、一部の例外を除き、なじみの薄いロシアのSFについて、その魅力と現代の状況、歴史についても紹介した))。
東洋書店 『ロシア・アヴァンギャルドから見た日本美術』 上野理恵 1/下旬 \630 

早川書房 『「反」ダ・ヴィンチ・コード』 ホセ・ウリャテ・ファボ/目時能理子訳 2/下旬 \1,890 
早川書房 『SFが読みたい! 2006年版』SFマガジン編集部編2/上旬 \735 
早川書房 『ひばり館』 アントニア・アルスラン/草皆伸子訳 2/下旬 \2,310 ((男は皆殺し、女子どもは国外追放、国境までの「死の行進」を強いられた。歴史の闇に葬られてきたアルメニア人虐殺の真実を描く。))
早川書房 『燃えさかる火のそばで』 ジュリア・M・シートン/佐藤亮一訳 2/下旬 \2,625 ((「動物記」で知られる、偉大な博物学者の生涯を、彼の日記・未発表原稿などをもとに最愛の妻が描く。))

:ブッキング 『あくまびんニココーラ』 大海赫 2/下旬 \1,890 ((ビンを集めるのが趣味のナナの回りには不思議なビンがたくさん。トラウマ童話に悪魔が登場する大海赫作品待望の復刊。小学生全般向。))

法政大学出版局 『アーレント思索日記(上)1950―1953』 ハンナ・アーレント/青木隆嘉訳 2/28 \6,510 

文藝春秋 『中国の血』 ピエール・アスキ/山本知子訳 2/上旬 \2,000 ((貧困にあえぎ、当局の欺瞞と無策によってエイズに侵される農民。宇宙開発に沸き、経済成長を誇る中国の暗部をえぐる衝撃のレポート。))

平凡社 『悪魔の手紙』 C・S・ルイス/中村妙子訳 2/8 \1,050 
平凡社 『詩人たちの絵』 窪島誠一郎 2/8 \1,470 ((立原道造宮沢賢治富永太郎小熊秀雄、村山槐多。5人の詩人が遺した絵と詩を重ね合わせて読み解いた異色の詩人論。))
平凡社 『ボディ・サイレント』 ロバート・マーフィー/辻信一訳 2/9 \1,575 ((全身が麻痺していくという病気になった人類学者が、自分を取り巻く家族、社会を観察の対象とした人類学的ドキュメンタリー。))
平凡社 『UFOとポストモダン』 木原善彦 2/10 \756 ((UFO(空飛ぶ円盤)や宇宙人(エイリアン)は、何を意味しているのか。これらの伝説を分析し、現代社会の深層を明らかにする。))
平凡社 『古代ローマの女たち』 ピエール・クロソフスキー 2/8 \1,050 

毎日新聞社 『自分自身への審問(仮)』 辺見庸 2/中旬 \1,575 

みすず書房 『さまざまな愛のかたち』 田宮虎彦 2/下旬 \2,625 
みすず書房 『明け方のホルン』 草光俊雄 1/下旬 \2,625 ((青春期を世紀末の退廃・倦怠のなかに過ごし、第一次大戦に志願兵として出征したイギリスのマイナーな詩人たちの列伝体評論。))
みすず書房 『アジアを読む』 張競 2/15 \2,940 

ゆまに書房 『世界エロティシズム文学 歴史と解題』 島村輝監修 1/下旬 \100,800 ((モダニズム期におけるエロティシズム文学の紹介文献を復刻。「世界珍書解題」「世界好色文学史」を収録。全3巻。))

[新書]
講談社 『自力と他力』 五木寛之 2/20 \840 
講談社 『信仰の国・金沢 死者の国・大和』 五木寛之 2/20 \840 
講談社 『円環の孤独』 佐飛通俊 2/6 \903 ((哲学と詩と本格ミステリ。新人デビュー作。))
講談社 『消えた探偵』 秋月涼介 2/6 \998 
講談社 『稲荷信仰の謎』 松村潔 2/20 \756 ((身近なお稲荷さんが持つ深遠な秘密に迫る。伏見稲荷猿田彦豊川稲荷と茶枳尼の関係など、秘められた多くの謎を、東西古代思想をもとに解く。))

:新潮社 『大江戸曲者列伝 幕末の巻』 野口武彦 2/20 \756 ((上は皇族・将軍から、下はクリカラモンモンの無頼漢まで。切羽詰まった人々のなりふり構わぬ諸行も無常。歴史はドタバタで作られる。))

中央公論新社 『サンクト・ペテルブルグ よみがえった幻想都市』 宇多文雄 2/25 \819 

早川書房 『あなたに不利な証拠として』 ローリー・リン・ドラモンド/駒月雅子訳 2/上旬 \1,365 
早川書房 『真夜中への挨拶』 レジナルド・ヒル/松下祥子訳 2/上旬 \1,995 

宇月原晴明にはビザールで異常な時代小説を期待したいのだけど今回はいかに。買っておきたいのは『アーレント思索日記』。『古代ローマの女たち』は『ローマの貴婦人』の平凡社ライブラリー版かしらん。