本やタウン近刊情報より


[単行本]
岩波書店 『デリダ脱構築を語る シドニーセミナーの記録』 ポール・パットン編/テリー・スミス編 10/25 \2,205 
河出書房新社 『ドゥルーズ』 河出書房新社編集部編 10/21 \1,575 
:光文社 『ホワイトホースの夢』 シンシア・グラント/金原瑞人訳 10/20 \1,365 (([]ヤク中[]の[]母[]、[]妊娠[]。[]悲惨[][]な境遇[]の[]17歳[]のレイナの[]救い[]は、[]詩[]や[]小説[]を書くことだった。[]愛情[]と[]家族[]の新しい形を描く、[]ヤングアダルト[]。))
小学館 『山本周五郎 中短篇秀作選集(1) 待つ』 竹添敦子監修 10/17 \2,100 (([]生[]に期する力を捉えた[]充実[]の[]名作[]群。「[]柳橋物語[]」「[]こんち午の日[]」ほか、11作品[]収載[]。全5巻。『2巻』同時刊。))
小学館 『螺旋に回転する世界』 菊池勇生 10/05 \1,365 (([]奇怪[]な謎を一瞬で解き明かす[]青年[][]探偵[]。[]ミステリ[]史を[]震撼[]させる[]破滅型[][]探偵[]が、[]連続[][]猟奇[][]殺人[]の裏に隠された巨大な[]陰謀[]に挑む。))
小学館 『妖怪たちが騒ぎだす 百鬼夜行絵巻』 湯本豪一 10/25 \1,995 (([]現存[]する[]最古[]で[]最良[]の1巻から、[]百鬼夜行[][]絵巻[]の[]世界[]を、[]室町[][]時代[]のその成立の謎から、[]江戸[]から[]明治[]に展開する広がりまでを紹介。))
小学館 『北斎の奇想』 辻惟雄 10/18 \2,520 (([]視覚[]の[]魔術師[]・[]北斎[]が描く、[]奇妙[]な[]現実[][]光景[]と、[]現実[]より[]現実[]的な[]幻想[]。[]想像力[]と[]ユーモア[]あふれる、[]不思議[]に[]リアル[]な[]空想[][]世界[]。))
大洋図書 『「八つ墓村」は実在する』 蜂巣敦 10/28 \1,470 
中央公論新社 『聖母』 レオポルト・フォン・ザッハー・マゾッホ/藤川芳朗訳 10/上旬 \1,943 ((女[]教祖[]は[]信頼[]を集めていたが、やがて男女の[]愛憎[]劇の[]渦中[]に。光と闇が[]交錯[]する[]マゾッホ[]の[]傑作[]を初[]邦訳[]。))
中央公論新社 『この哲学者を見よ 名言でたどる西洋哲学史』 ピエトロ・エマヌエーレ/泉典子訳 10/上旬 \1,890 
中央公論新社 『哲学書簡』 ヴォルテール/中川信訳 10/上旬 \1,733 
白揚社 『ゲーデルエッシャー、バッハ 20周年記念版』 ダグラス・R・ホフスタッター/野崎昭弘ほか訳 10/上旬 \6,090 
白揚社 『メタマジック・ゲーム 科学と芸術のジグソーパズル』 ダグラス・R・ホフスタッター/竹内郁雄ほか訳 10/上旬 \6,510 

[新書]
朝日ソノラマ 『プリンセスの義勇海賊』 秋山完 10/下旬 \1,050 
角川書店 『ジャパニメーションはなぜ敗れるのか』 大塚英志 10/08 \680 
:光文社 『七月の祝祭』 石持浅海 10/19 \840 (([]新都心[]の[]高層ビル[]街を走る[]少女[]と男。[]少女[]の[]母親[]が仕掛けた[]迫撃砲[]を[]処理[]していくために、亡き夫を忘れるために、[]母親[]が仕組んだ「[]祝祭[]」とは。))
:光文社 『世界最高の日本文学』 許光俊 10/14 \735 (([]日本[][]文学[]の中で[]三島[]や[]谷崎[]はそんなに凄いのか、そして[]教科書[]には[]絶対[]出てこない[]作品[]の見方を[]クラシック[]の[]辛口[][]評論[]で鳴らす著者が伝授。))
:新潮社 『明治大正 翻訳ワンダーランド』 鴻巣友季子 10/20 \714 (([]驚愕[]、[]感嘆[]、[]唖然[]。[]名訳[]は言うにおよばず、[]超訳[]も[]擬装[][]翻訳[]も[]ノベライゼーション[]もすでに存在。恐るべし、[]明治[][]大正[]の[]翻訳[]界。))
祥伝社 『メモリアノイズの流転現象』 上遠野浩平 10/11 \880 
祥伝社 『警視庁幽霊係』 天野頌子 10/11 \860 (([]死人[]に口あり。なんと[]幽霊[]と話ができる[]刑事[]が登場。[]西澤保彦[]氏[]絶賛[]の[]コミカル[][]ミステリー[]。[]書き下ろし[]。))
祥伝社 『魔大陸の鷹 完全版』 赤城毅 10/11 \1,575 ((「[]キャラ[]が立ちすぎ」と[]京極夏彦[]氏が[]激賞[]、[]田中芳樹[]氏も面白さに[]驚嘆[]した、[]幻[]の[]冒険[][]ロマン[]を[]復刊[]。))

それにしても『ポリーの帽子屋』(…だったっけ?)はどうしたのだと小一時間以下略な秋山完の新刊のほか、菊池勇生、天野頌子そして石持浅海とエンタティンメント系でそそるタイトルが目に付く今日この頃、わたくし一所懸命さぼってました申し訳ありません。今回注目したいのは『世界最高の日本文学』『明治大正 翻訳ワンダーランド』という新書ノンフィクション2冊でしょうかね。マゾッホの初訳は文庫化を機に読んだ『魂を漁る女』(←語りの力強さに一読ハード・トゥ・プット・ダウンのロマン・ノワール)でマゾヒズムに対する観点がだいぶ変わってたとこなのでうれしい企画。そうそう、ホフスタッターがルイス・キャロル的なお遊びをやたらめったら詰め込んだ自己言及文を中心とする考察のバロック・シンフォニーの記念碑2冊がどうやら新版で出るらしいのでできれば買いたい。以前学生時代に大枚はたいて買ったやつはもうボロボロになってるんで…って言ってもでも高価ぇよなあ。