e-honもうすぐ出る本の予約より


[単行本]
[bk1/amazon]岩波書店 『ゾルゲ―破滅のフーガ』 モルガン・スポルテス/吉田恒雄訳 \2,835 09/29 (( []一九三八年[]、[]寅年[]、[]昭和[]の暗い谷間・・・過酷な[]諜報[]活動と[]粛清[]への[]恐怖[]にさいなまれながら[]東京[]を駆け巡る「出口なし」のスパイ・[]ゾルゲ[]。激動の[]歴史[]とともに[]狂気[]の瀬戸際を疾走するその姿を、緊張感に充ちた文体で描く[]歴史[][]小説[]。))
[bk1/amazon]岩波書店 『消えたタワーの影のなかで』 アート・スピーゲルマン/小野耕世訳 \3,990 09/09 
[bk1/amazon]新潮社 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 村上春樹 \2,520 09/14 
[bk1/amazon]新潮社 『東京奇譚集』 村上春樹 \1,470 09/14 
[bk1/amazon]新潮社 『憑神』 浅田次郎 \1,575 09/20 ((時は[]幕末[][]動乱[]の時代、人に仇なす厄介な[]神様[]にとり憑かれた[]貧乏[][]旗本[]・彦四郎。窮地に立たされた男の選んだ、[]武士[]として人として、真実の生きる道とは。))
[bk1/amazon]新潮社 『四季』 李恢成  \1,785 09/28 
[bk1/amazon]新潮社 『精霊探偵』 梶尾真治 \1,680 09/28 
[bk1/amazon]新潮社 『不運な女』 リチャード・ブローティガン/藤本和子訳 \1,680 09/28 (([]ハワイ[]、[]カリフォルニア[]、[]シカゴ[]……死んだ女友達の[]悲劇[]に寄り添いつつ、47歳の[]作家[]が過ぎゆく時間をみつめた旅。[]遺品[]の中から見つかった最後の作品。))
[bk1/amazon]新潮社 『冷血』 トルーマン・カポーティ/佐々田雅子訳 \2,730 09/28 
[bk1/amazon]双葉社 『虹のような黒』 連城三紀彦 \1,785 09/13 
[bk1/amazon]徳間書店 『半魔』 黒武洋 \1,680 09/16 (([]ツッパリ[]、[]マジメ[]、クライ奴・・・どこにでもいる3人の[]女子高生[]。が、[]少女[]らはある共通の秘密を抱えていた。それは・・・。人の中に宿る[]神[]vs[]魔[]の壮絶な[]抗争[]を描く異形の[]物語[]。))
史上わりと有名なスパイ、リヒャルト・ゾルゲ。スパイでなおかつ有名ってのは有能ってのとはちょっと違うんではないのとは思わないでもないのだけれど、それはそれこれはこれ、『ゾルゲ―破滅のフーガ』はちょっと面白そうな歴史ロマン。スパイものは、ジョン・ル・カレグレアム・グリーンヒューマン・ファクター』のような文学派スリラーよりも『別れを告げに来た男』『消されかけた男』のブライアン・フリーマントルや『スリーパーにシグナルを送れ』のロバート・リテル、そしてなんといっても『パンドラ抹殺文書』のマイケル・バー=ゾウハーなどちょっと俗っぽくトリッキーなものが好きで、これらの(正真正銘の)傑作群は本格ミステリ派にも自信を持って薦める事ができる逸品で…とか何とか考えたりするのだけれど。そういえばモサドのウォルフガング・ロッツの『シャンペン・スパイ』とか『スパイのためのハンドブック』とかのハウ・トゥ・スパイ、スパイのライフスタイルものも軽い読み物としてなかなか面白かった記憶がおぼろげながらによみがえってきたりもする。
あとは新潮社9月新刊にISBNがついてたのでピックアップ。新潮社といえば本の雑誌取り上げられたらしいH・F・セイント『透明人間の告白』[bk1/amazon][bk1/amazon]が平積みされてるのを先日書店で見かけて、やあまあなんてそつのない事とは思ったものの復刊は素直に喜ばしい。透明人間という、一見なんでもやりたい放題の特性がじつは日常を過ごすためには障害でしかないというところに目をつけたところがポイントのとなっているハード・トゥ・プット・ダウンの文句の無いエンタテインメント。