Musical Baton

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    ▼ ^∀▼ id:kimagureさんから回ってきました!
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・Total volume of music files on my computer:4GB((DVD-RAM、DVD-R、リムーヴァブルハードディスクに退避させているものも含めれば数十倍になるはず))

・Song playing right now:With Teeth(nine inch nails)((トレント・レズナー最新作がずいぶん聞きやすく感じてしまうのは、pretty hate machineからdownward spiralへの狂騒と沈鬱を交えた跳躍や、downward spiralからfragileへの方法論を極めることによる狂気の深化/前衛化の洗練といった強烈な変貌が聴き取れないからかもしれない。それでもこのアルバムのラストトラック“right where it belongs”はライヴアルバムand all that could have beenに付属されていたピアノベースの静寂の緊縛アレンジメントアルバム通称stillを経た後のレズナーのバラードといった風体で、やはり胸を打たれる))

・The last CD I bought:Pretty Good!(新谷良子)((GO-GO'sの名に連なるキュートでハッピー、元気いっぱいのガールズポップバンドに…実は眼が無かったりする。GO-BANGSも好きだしUnder17も大好き。プログレ小僧でアヴァンギャルドの追っかけだったころでもラッシュといえばRushではなく、耽美派の総本山インデペンデントレーベル4ADから飛び出したライオットガールズのLushだったりする。もっともLushの1stはあからさまにCocteau Twinsの影響下にありましたが。そういえばこの頃その手のバンドと勘違いしてRaincoatsを購入し、その(脇)道の奥深くに分け入ったこともありました…。4ADガールポップユニット(?)BreedersからPixiesへと逆走し、さらに脂肪の隅々までフリーキーポップの職人、絶叫するデブFrank BlackのTeenager of the Yearにはまりまくったこともありました…閑話休題。さて新谷良子といえばギャラクシーエンジェルミルフィーユ役、舌っ足らずで素人っぽく棒読み風の、しかしあくまでも“っぽく”“風の”が肝心な独特の存在感を持った声優でして、でもぼくのなかではそれ以上の存在ではありませんでした、あるネットラジオでその歌を聴くまでは。ハード・ロックグランジオルタナティヴ、インダストリアルメタル、パンク、スカコア等等をつめるだけつっこんだのミクスチャー…そのへヴィなバックトラック苦も無くを引き締め、ロリポップなラヴソングへと強引に、しかしたとえ様も無いほどに楽しげにまとめるその圧倒的な声。後にあげるFive songsはぼくがまだ音楽を日常的に聞いていた頃のノスタルジーを含めた上のセレクションなので相当の贔屓がはいった楽曲ではあるけれど、新谷良子はそれすらも気軽に飛び越えてしまいそうな恐れがあります。1stのファンシー☆フリルもとんでもない傑作))

・Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me:
 ・Songs To The Siren(This Mortal Coil)((4ADの主催アイヴォ・ワッツ・ラッセルが、自分の嗜好のおもむくままにアレックス・チルトン等の名曲群をアレンジし、4ADにゆかりのあるアーティストに演奏させるというきわめて贅沢な趣味の私的プロジェクトThis Mortal Coil。3枚のアルバムは静閑と穏情な緊張に支配された、審美性の張り詰めた作品になっている。Songs To The Sirenはティム・バックリィの作品をCocteau Twinsの二人に演奏させたもの…しかしCocteau Twinsでのパフォーマンスに比べるとエリザベスの声は重く強く発声され、ロビンのギターはその大きな特徴ともなっている多重ディレイを抑えに抑えている。そしてそれが楽曲がもともと持っていた神秘性にフラジャイルな均斉を付加して、より呼吸が詰まりそうな琴線を生み出している。))
 ・Bela Lugosi's Dead(Bauhaus)((BUCK-TICK、LunaSea、黒夢ヴィジュアル系バンドの最も根源に位置するバンドBauhaus。シアトリカルでパフォーマティヴなピーター・マーフィと、ディストーションノイズを唯一無二の決め技として恰好良さの絶対無敵を体現したダニエル・アッシュのギター。それがもっとも過剰に表れたのがイタリアンホラームーヴィテイストのこの1stシングル曲。後期Bauhausの構築美のほうが断然好みではあるけれどこけ脅しあふれる熱気にはやはり換えがたいものがある。Bauhausは至上最高級のライヴバンドでもあるのでアルバムPress the Eject and Give Me the Tapeに収められたBela Lugosi's Deadこそがすなわちベスト))
 ・Running Up That Hill(Kate Bush)((大地に垂直に突き立てられた女という名の狂気の堂々たる様にはちっぽけなマチズモ派は震えるしかない。前作Dreamingに収められたSat in Your Lapも怖かった。Kate Bushのヴィジョンのなかでは性器/生気/聖域/瘴気/教義/狂気/浄化の区別をつけるのはとても難しい))
 ・Guru(Underground Searchlie)((それまで纏っていたコンセプチュアルな物語の鎧を剥ぎ取り、犬神家の一族の悲劇をモチーフに、自身の世界に対するあまりのナイーヴさをとつとつと語りあげた、大槻ケンヂのなかでももっともセンチメンタルなパフォーマンス。筋肉少女帯SoundHorizonの距離は紙一重に過ぎない。そしてスケキヨとミヤザワケンジ・グレーテストヒッツは方法論やテンションの在り処においてほぼ同一のものと考えたっていいと思う))
 ・Love45(Orange Deluxe)((Ben Folds Five、Matthew SweetBrendan Benson、Jason Falkner、Dinosaur Jr.…綺羅星のごとくパワーポップのマエストロが奏でるエヴァーグリーンのなかからひとつ選ぶならばこれしかない。アルバムとしての充実を取るならVodka, Doughnuts & Doleが断然優れている、しかしLove45のフックは一撃必殺で、たぶん1000回以上は間違いなく聴いている。一時期の、まさにへヴィ・ローテーション))

・Five people to whom I'm passing the baton:
 ・id:cuttingedgeさん
 ・id:nacht_musikさん
 ・id:Blackfireさん
 ・id:saltwatertaffyさん
 ・id:puhipuhiさん
純粋に伺ってみたい方です。よろしかったらどうぞ。よろしくなかったらお捨て置きくださいませ。
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    ▼ ´∀▼  .。oO( 難波弘之によるfalcomゲームミュージックのスーパーアレンジバージョンが漏れてしまったのが心残りッす )
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