大塚英志『アトムの命題』

読了、さらりと。2004年4月7日*1、世界は戦時下だった…よーっし、ってな感じ(?)で手塚治虫のテクストを取捨選択してでっち上げた"現在=戦時下を認識しよう"キャンペーン(笑)。こういった香具師めいた手癖の悪さが気に入っていて、ぼくは大塚英志を追っかけているのだけど、今回はさすがにどっかで見たような文章ばっかりが並んでいてちょっと萎えました。まぁ出版されることが目的の本だからそれはそれでいいのだろうし、あとがきの最後の文章で"それは本書がアトムの誕生日に書き上げられなくてはならなかった殆ど唯一の理由でさえある"とか書いてるぐらいだから時間もなかったんでしょう(笑)。おすすめし難い一品です。

*1:アトムの誕生日